ダニ駆除の方法、大量発生させない方法



ダニの害

 

 

ダニで一番困るのは「ダニの害」がある点です。アレルギーの原因となるのがダニ。アレルギー疾患の原因の80%以上が何とダニによるものなのです。

 

特にツメダニの場合は人を刺します。ツメダニは、他のダニ(ヒョウヒダニやコナダニ)を捕まえて体液を吸って生きています。

 

一般的に室内では数が比較的少ない種類なのですが、新築後2~3年を経過した家屋、新しい畳などで、ヒョウヒダニ、コナダニ、チャタテムシなどが大発生すると、それらを捕食するツメダニも大発生することがあります。

 

吸血はしませんが、夜間就寝中に這い出てきて人を刺します。傷口から唾液を入れて人の体液も吸います。刺された場合、その時は痒み、腫れはありませんが、1~2日経つと赤く腫れ、かゆみが出て1週間程度続くことがあります。これは遅延性のアレルギー皮膚炎です。

 

刺されやすい場所は、大腿部、上腕部の内側、腹腰部などに集中しており、特にふとん、畳に接している側が差されやすくなります。

 

イエダニの場合はネズミに寄生して、感染症を媒介します。それは、イエダニがネズミに寄生して吸血しているからです。寄生しているネズミが死ぬと、新たな寄生先として人の腹部、太ももから吸血することもあり、それが原因で皮膚炎を発症します。ネズミがいるとイエダニがいる可能性があると思ってください。まずはネズミを駆除することになります。

 

その後、感染症を媒介する恐れのあるイエダニの、お部屋全体の駆除と部分駆除を実施し、最後は必ず掃除機をかけて死骸や糞などを取り除いてください。

 

ちなみにマダニに刺されると、日本紅斑熱、ライム病などの感染症、また重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症する場合があるので注意しなければなりません。